WordPressのアップデートでサイトが表示されないというご相談がありました。
サイトを確認しますと、確かに表示されていません。
運営しているサーバーを確認しましたところ、{エックスサーバー}を使っているとのこと。しかし、エックスサーバーは10年位使っていますが、上のようなエラーを見たことがありません。
そこで、whois を確認しましたら、ネームサーバーがGMOサーバーのものがセットされています。
ご依頼者に確認しましたところ、「最近までGMOサーバーを使っていたが、エックスサーバーへ乗り換えた」とのこと。
これらのことより、
- WordPressのアップデートでサイトが表示されなくなったと仰っているが、違うかもしれない
- まずはネームサーバーをエックスサーバーへ向けなければならない
- 向ける際には、hosts で、向けてもサイトが正常に表示されるかチェックしてからにする必要がある
という方針が立ちました。
1.エックスサーバーの設定確認
エックスサーバーを確認しましたら、そもそもドメインが登録されていないことが判明。
そして、サイトが表示されていない原因が、GMOサーバーへ使用料を支払っていないからということも判明。
上記した方針から、方針変更です。
- エックスサーバーへドメインの追加
- GMOサーバーへ使用料の支払い(データの復旧には、サーバーを復旧させるしかない)
- GMOサーバーよりファイル一式&DBのダウンロード
- エックスサーバーへアップロード&インポート
- ネームサーバーの書き換え
まずは、当該ドメインの追加をしました。
GMOサーバーへ使用料を払ってもらったところ、サイトが表示されました。データも無事です。
2.GMOサーバーからデータをダウンロード
RSプランだと、こういうメニュー構成です。
◆ファイルのダウンロード
サイドメニューの{ファイル管理}よりまず{FTPアカウント}を作成して、サーバーへFTP接続。
サーバー上でファイル群をzipに圧縮できるプログラム(こちら)を使って、ファイルを圧縮してダウンロード。
◆データベースのダウンロード
サイドメニューのデーターベースより、phpMyAdminへログイン。
該当ファイルをエクスポート。
3.エックスサーバーへファイル群をアップロード
◆ファイル群のアップロード
先ほどつくった圧縮ファイルと、こちらの解凍用のプログラムをアップロード。
unzip.php を実行する際、hosts で仮想的にドメインとエックスサーバーを繋ぐと楽です。
そうすると、まだネームサーバーをエックスサーバーへ向けてないのに、ドメインのURLが使えます。
問題無く、ファイル群が解凍完了します。unzip.php と a.zip はサーバーから消しておいてください。
◆データベースのインポート
エックスサーバーでデータベースの作成と、ユーザーの作成を行います。
GMOサーバーでバックアップしたデータベースをエックスサーバーのphpMyAdminを使ってインポート。
以下のような構成になりました。
wp-config.php のデーターベース設定をエックスサーバーのものへ書き換え。
hosts で仮想的にエックスサーバーとドメインを繋いだ状態でサイトが閲覧出来ることを確認しました。
4.ネームサーバーの書き換え
お名前コムに戻って、ネームサーバーの書き換えをして完了です。
ドメイン>該当ドメインをクリック>ネームサーバー情報の項目
ネームサーバーの変更をクリック>その他
エックスサーバーのネームサーバーへ変更して{確認}そして{OK}
ネームサーバーがエックスサーバーのものに浸透したら移転完了です。
おわりに
今回は、WordPressの更新が原因と思われていたところ、GMOサーバーの更新ミスが原因でサイトが閲覧できなくなっていた事例でした。
サイトが閲覧出来なくなったりでお困りの方がいれば、是非お問い合わせ下さい。